新品MFバッテリーを搭載する前の
初期準備を説明します。
■ まず、用意するもの ■

新品バッテリー
バッテリー充電器
ハンマー

取り付け方法は、バイクの車種により違います。
今回はバイクに搭載するまでの説明の為、
上記3点となります。

ちなみに、MFバッテリーのMFとは、
メンテナンスフリーの略で、電解液の注ぎ足しなど
せず、そのまま最後まで使い切るタイプのものです。
密封型バッテリーとも呼ばれています。
これが新品バッテリーを注文した際の
実際の中身となります。

バッテリー、電解液、ケーブル類、説明書、
バッテリー取り付けボルトのウケ側のコマ。

( ケーブル類は写真に写っていません )
■ 排気口の清掃 ■

矢印部分が排気口となります。
ここにゴミやほこりが詰まった状態で、
注液・充電・車両への取り付けを行うと、
電槽が破裂し、失明、やけど、車両の腐食の
原因となるので、綺麗にしておきます。
排気口は、本体の両サイドにあります。

※ バッテリーにより排気口の場所が異なります。
注液をするにあたり、液口開口シールを剥がします。

これを剥がした後は、早目に注液をしないと
バッテリー本体をダメにしてしまいます。

しっかり、注液の準備をしてから剥がして下さい。
電解液のカバーを外します。この黒いカバーは、後にバッテリー本体の
密封栓、いわゆるフタとなるので割ったりせず慎重に外し、大切に保管しておいて下さい。
尚、カバーを外すとアルミシールが貼ってありますが、絶対に剥がしたり穴を開けないで下さい。
■ 注液 ■

ここで注液を行います。
電解液の容器を逆さまにしたら、6ヶ所の注液口に「垂直」に当てて、
シールを破り注液をします。この際、6ヶ所の穴をしっかり合わせ、
「一気に力強く」押し込んで下さい。カチッという感覚があり、本体にしっかり差し込まれます。
最初は緊張の一瞬ですが、液が漏れないようちゅうちょせず一気に差し込むことが大切です。
注意は、片方だけ差し込んだりしないように必ず6ヶ所を垂直に差し込むことです。
ここで、液が漏れてしまうと最悪です。

そして、左右3ヶ所の内、各1ヶ所以上から泡が出ていることを確認し、そのままの状態で
20分以上放置します。泡が出なかったり液が完全に入り切らない場合は、
容器の底を手で2〜3回軽く叩いてみて下さい。
■ 密封栓をはめます ■

電解液のカバーとなっていた栓を、
今度はバッテリーのフタに使用します。

電解液の注入が完了したら、
すみやかにこれを行いましょう。
フタを被せる際は、6ヶ所平均に手で押し込んで行きます。
右側や左側など片寄ってはめていくと綺麗にはまりません。必ず6ヶ所平均に押し込んで下さい。
さすがに車両に載せて走っても液が漏れないだけのことはあり、栓をはめるのが固いです。
よってハンマー等で軽く6ヶ所均等に叩いて行きます。今回は、割れたりしないよう、
木づちを使用しました。金づちでもなんでも割れなければ大丈夫です。

下手をすると栓を割ってしまいます。最悪なのは、この栓は単体では販売していません。
よってこれが割れてしまうと、どうにもならない現実が待っています。
■ 初期充電をする ■

MFバッテリーは、即用式なので液を入れて
フタをすればその時点で使用が可能です。
しかし、満充電にしておきます。
特に、冬場や製造後長期間経過したものは
必ず初期充電をしましょう。
とは言っても、新品のMFバッテリーは
注液後1時間も充電をすれば問題なく使えます。
あまり神経質にならなくて大丈夫でしょう。

写真の充電器は、完全オートなので充電が終わると
自動で止まりますが、充電器によっては
自動で終わらないものもあります。
その場合は過充電には気を付けて下さい。

これで搭載前の全作業の終了です。
今回はこの様なアイテムも付けてみました。
バイクによっては、バッテリーを降ろすのも一苦労なんてものもありますよね。
まさに自分の愛車がバッテリーの上げ下ろしが大変なので、バッテリーのプラスとマイナスに
充電ケーブルを繋いでみました。これで、車体からバッテリーどころか一切のパーツも外さず
充電器からカプラーで接続するだけで充電が出来るようになりました。とても便利ですね。
■ 最後に ■

このように新品バッテリーを載せた日を
書いておくのも良いと思います。

どんな走り方や保管方法で、どのくらい
バッテリーがもつか知っておくのも大切です。

一種の健康管理のようなものです。
あくまでも自分が勝手にやってるだけですが。。
これで完成です。

車両への載せ方は、車種により違うのでご自身の愛車を見て行って下さい。
ちょっと長くなってしまいましたが、やることは単純ですね。

1.電解液を入れる 2.初期充電をする

これだけのことです。とても簡単ですね。工賃ゼロ計画派の方は参考にして下さいね。
■ 注意 ■

バッテリーケースにヒビなどがあると破裂の原因となりますので、
しっかり確認をして下さい。

液口開口シールを剥がしたら、すみやかに電解液を注入して下さい。

電解液を漏らさないように注意をして下さい。
特に、手に付いたり目に入ったら失明などする恐れがあります。

初期充電中は水素ガスが発生します。
換気の良い場所で行い、絶対に火気厳禁です。

初期充電の過充電には注意して下さい。

バッテリーのフタはしっかりハメて、液が漏れないようにして下さい。
ハメる際は、フタを割らないようにしましょう。

バッテリー本体は横に寝かせたりしないで下さい。

バッテリーはゴミとして出してはいけないので、
購入したショップなどで引き取ってもらいます。


自信のない方や初心者の方はショップで交換してもらうことをお薦めします。
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